プッシー・ライオットを描いたドキュメンタリー映画がHBOで放映決定!
ロシアのフェミニスト・パンクロック集団プッシー・ライオットを描いたドキュメンタリー映画『プッシー・ライオット - ア・パンク・プレイヤー(原題) / Pussy Riot - A Punk Prayer』が、HBO・ドキュメンタリー・フィルムズによってテレビ放映されることが決定した。Deadlineが報じている。
これは昨年2月に、ロシア正教会キリル総主教がプーチン氏(現大統領)を公に支持したことに対して抗議し、モスクワの救世主ハリストス大聖堂で、プーチン氏を批判する即興の無許可演奏を行ったプッシー・ライオットの3人のメンバー、マリア・アリョーヒナ、ナジェージダ・トロコンニコワ、エカチェリーナ・サムツェヴィッチが逮捕され、訴えられた事件を題材にした作品だ。
同作を監督したマイク・ラーナーとマキシム・ポドロフキンは今回の決定について「このような重要なストーリーをHBOによって世界に提供をできることに興奮しています」とコメントしている。
彼ら3人は起訴後、裁判で3人に禁錮2年の実刑判決が下されたものの、控訴判決でエカチェリーナ・サムツェヴィッチは「警備員に取り押さえられ、祭壇でパフォーマンスすることはできなかった」と主張したことが認定されて、執行猶予2年が言い渡された。
さらにこの判決で、世界中のアーティスト、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、スティング、ビースティ・ボーイズらが支援の意思を表明している。同作は今年のサンダンス映画に出品され、すでに18日に上映されて好評価を得ているようだ。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)