アニメ「NOIR」実写ドラマ化に黄信号!製作が遅々として進まず
2001年に放送されたテレビアニメ「NOIR(ノワール)」のアメリカでの実写ドラマ化企画が危機にひんしている。映画『スパイダーマン』で知られるサム・ライミ監督をプロデューサーに迎えることが発表されている同作だが、制作会社によると製作は遅々として進んでいないのだという。
「NOIR (ノワール)」は脚本家・月村了衛の原案によるアニメーション。二人の女暗殺者を主人公にした同作のテレビシリーズ化は2010年に報じられ、2011年には正式にゴーサインが出たとされていたものの、その後、目立った動きはなかった。
Deadlineの取材に応えた制作会社StarzのCEOであるクリス・アルブレヒトは「NOIR(ノワール)」の実写ドラマ化について「今のところ、そのことに関わっている余裕はないよ」と一蹴。というのも、同社は今年だけですでに3本の新作テレビシリーズを手掛けることが決定。その上、脚本家として予定されていたサイラス・ヴォリス、イーサン・リーフの両名も別プロジェクトに関わっている真っ最中となっている。
そうした現状を踏まえ、クリスは「『NOIR』をやるチャンスがないわけじゃないが、時間がたつごとに難しくなっていくのは事実だ」とコメント。製作時期のめどがついていないこともうかがわせており、実写テレビシリーズ化自体に黄信号がともってきた。
アメリカでは、大友克洋の「AKIRA」をはじめ数多くの日本アニメーションの実写化作品が動いているものの、製作が中断された「AKIRA」のように、頓挫することも多い。「NOIR(ノワール)」がその一つにならないようにファンは祈るばかりだ。(編集部・福田麗)