映画『アンパンマン』のテーマ、“復興”から“希望”へ
国民的アニメ「アンパンマン」の劇場版第25作目のタイトルが、『それいけ!アンパンマン とばせ!希望のハンカチ』に決定した。
昨年公開した映画『それいけ!アンパンマン よみがえれ バナナ島』が、シリーズ歴代2位の大ヒットを記録していた「アンパンマン」。昨年の映画では、原作者のやなせたかしの「震災で傷付いた子どもたちを元気付けたい」という思いから、“復興”というテーマが掲げられていた。
東日本大震災で7万本もの松林が壊滅した中、1本だけ倒れず残り、「希望の松」として話題になった岩手県陸前高田市の一本松をモチーフに歌を作り、CDと歌詞の入ったハンカチを寄付するといった支援を行っていたやなせ。最新作には、そのときやなせが抱いていたという「ハンカチを三角に折って持ち、もう片端を自分の隣の人に持ってもらえば、すべての人がつながることができる」という思いが込められるという。
やなせは、2月6日が94歳の誕生日。前作の大ヒットが発表された際には、「皆さんがこんなにもアンパンマンを必要としてくださるなら、まだまだ頑張らないといけないなと思って、僕自身も元気をもらっています。今年のテーマ“復興”に続き、来年の映画のテーマは“希望”。人間“希望”持って生きていかなくてはいけないことを、作品を通して伝えていければと思っています」と最新作への意気込みを語っていた。
“復興”から“希望”へ……。「アンパンマン」では、東日本大震災後、オープニングテーマ「アンパンマンのマーチ」が、勇気を与える楽曲として再び注目を集め、話題になっていた。やなせの温かな思いが込められた最新作に、期待したい。
なお、『それいけ!アンパンマン とばせ!希望のハンカチ』では、同時上映作品として、『みんなで てあそび アンパンマンといたずらオバケ』が公開予定。こちらは、映画に合わせて手拍子したり、リズムに合わせて踊ったり、子どもたちも一緒に楽しめる作品となる。(編集部・島村幸恵)
映画『それいけ!アンパンマン とばせ!希望のハンカチ』は7月6日より全国公開(同時上映『みんなで てあそび アンパンマンといたずらオバケ』)