黒木メイサ、出産経験が役づくりを豊かに…復帰作「八重の桜」に意気込む
現在放映中のNHK大河ドラマ「八重の桜」で主人公・八重(綾瀬はるか)の良きライバル・中野竹子を演じる女優の黒木メイサが、12日に東京・NHK放送センターで取材会を行った。昨年9月に長女を出産し、本作が女優復帰作となる黒木は「(出産を経て)自分の中で以前よりもっと(役に)共感できるようになったと思います」と役柄と自身を重ね合わせてしみじみと語った。
「本当の意味で命を懸けることができる存在がわたしにもできました」と覚悟をにじませた黒木はこの日、劇中の道場で八重たちと薙刀(なぎなた)の対戦をする衣装だという、きりりとした袴(はかま)姿で登場。黒木演じる中野竹子は実在した人物で薙刀の名手であり、容姿端麗で文武両道の才女として会津藩で名を馳せたものの、戊辰戦争で若くして戦死してしまう悲劇の女性。
先週からクランクインしたばかりの黒木は「久しぶりの現場でしたし、会津のために戦ったステキな女性を演じさせていただくということで緊張もありました。でも綾瀬さんをはじめスタッフの皆さんがすごく和やかな雰囲気で、温かく迎え入れてもらえているように思います」と現場の印象を明かした。
また、竹子の妹のやしゃごにあたる女性から、番組宛てに「楽しみにしている」との手紙が届いているそうで「そのお話を聞いて気が引き締まりました。全力で演じさせていただきたいと思っています」と表情を引き締めていた。
「八重の桜」は、江戸から明治に移り変わる会津藩(福島県)を舞台に、同志社大学の創設者・新島襄の妻となる八重の激動の人生と、彼女を取り巻く人間模様を描く愛と希望の物語。(古河優)
NHK大河ドラマ「八重の桜」はNHK総合にて毎週日曜20時から20時45まで放送
黒木は4月21日に放送予定の第16回から登場