『容疑者Xの献身』韓国版が日本公開!東野圭吾、思い切ったアレンジを高評価
東野圭吾の小説「容疑者Xの献身」を韓国で映画化した『容疑者X 天才数学者のアリバイ』が、4月20日よりシネマート六本木ほかにて全国順次公開されることが決定した。
日本では福山雅治、柴咲コウの共演で2008年に映画化された同作。韓国では、「白夜行」が2009年に『白夜行 -白い闇の中を歩く-』として映画化されており、東野作品の映画化は『容疑者X 天才数学者のアリバイ』で2作目となる。
『容疑者X 天才数学者のアリバイ』でメガホンを取ったのは、映画『キッチン ~3人のレシピ~』などに出演した女優でもあるパン・ウンジン。偶発的に前夫を殺してしまう女性を、映画『光州5・18』のイ・ヨウォン、その女性のために知恵を絞る天才数学者を、映画『生き残るための3つの取引』のリュ・スンボム、その数学者の旧友でもある事件の担当刑事を、チョ・ジヌンが演じた。
東野作品は韓国でも人気だというが、日本人作家の作品が2作も映画化されるのは異例のこと。東野は「『白夜行』のときと同様、とても真摯(しんし)に作られているという印象です。格調を感じられました。思い切ったアレンジだと評価したいと思います。大げさでない抑えた演技は、とても印象的でした。それぞれの葛藤が、よく表現されていたと思います」と絶賛のコメントを寄せている。
「ガリレオシリーズ」と呼ばれる作品群に含まれる「容疑者Xの献身」。日本での映画化は、2007年に「探偵ガリレオ」「予知夢」が福山雅治、柴咲コウの共演で「ガリレオ」としてドラマ化された後、メインキャストはそのままに、劇場版として製作されていた。「ガリレオシリーズ」では、日本でも2013年に新ヒロイン吉高由里子を迎え、4月よりドラマ放送、6月に劇場版『真夏の方程式』の公開を控えている。この機会に日韓両作品を見比べてみるのもよいかもしれない。(編集部・島村幸恵)
映画『容疑者X 天才数学者のアリバイ』は4月20日よりシネマート六本木ほかにて全国順次公開