「ドラえもん」が海外で放映禁止 子どもに悪影響があるため
日本の人気アニメ「ドラえもん」がバングラデシュで放映禁止されたことが明らかになった。同国内では以前より「ドラえもん」が子どもに悪影響を与えるとの批判が相次いでおり、このたび同政府が正式に放映を取りやめるよう各テレビ局に通達した。
Deccan Heraldによると、同政府は現地時間15日、正式に「ドラえもん」の放映中止を求める声明を発表。理由については「『ドラえもん』を視聴することによって、子どもたちの教育環境に悪影響を及ぼすのは好ましくないため」と説明している。かねてより「ドラえもん」をめぐっては「のび太のように勉強をサボったり、ウソをつく子どもが増えている」といった批判があった。
一方、一部メディアでは「ドラえもん」が同国公用語のベンガル語ではなく、ヒンドゥー語吹き替え版で放送されているため、子どもたちの母国語習得の妨げになるということが放送禁止の理由として挙げられていたが、政府のスポークスマンはこれを否定。あくまでも番組内容を問題視していることを強調した。
日本で「ドラえもん」は「青少年に見てもらいたい番組」に選定。また、2008年には史上初となるアニメ文化大使にも就任している。(編集部・福田麗)