ミュージカル「レ・ミゼラブル」 2014年3月に新演出でブロードウェイ復活
アカデミー賞作品賞、主演男優賞、助演女優賞にノミネートされている映画『レ・ミゼラブル』の舞台版が演出も新たにブロードウェイに戻ってくるという。
The New York Times紙によると、2014年3月から上演予定の新舞台版では、これまでの「レ・ミゼラブル」のミュージカルで見られた回転する舞台は無くなり、原作者ヴィクトル・ユゴーが本の挿絵用に描いた絵を基にした背景などが取り入れられるという。
新演出の舞台はすでにアメリカ各地で2年前から上演されており、映画の大成功を受けてブロードウェイにたどり着くことになったようだ。舞台監督はローレンス・コナーとジェームズ・パウエルが務め、19世紀フランスの抑圧された人々により焦点を当てた演出になるとのこと。また、オリジナル版で耳触りだった電子ピアノの音色から脱するよう編曲もしてあるとプロデューサーのキャメロン・マッキントッシュは語っている。
映画のヒットの後、アメリカを周っている舞台版のチケット売り上げは急増し、ロンドン公演のチケットも20%アップしているという。配役については、映画スターやテレビスターは一切起用するつもりはないとマッキントッシュは断言しているが、「舞台俳優であり映画スターでもあるヒュー・ジャックマンの場合は?」と聞かれると、「チケットは売れるだろうね。ヒューが1、2週間やりたいと言ったら僕は構わないけど、それが目的でリバイバルをするんじゃない。『レ・ミゼラブル』そのものがスターなんだ。作品がスターなんだよ」と語っている。(澤田理沙)