1,000万ドル超えが1作品のみ…『ジャックと天空の巨人』が初登場トップ! -3月4日版
全米ボックスオフィス考
新作が不調だった今週末は、1,000万ドル(約9億円)以上の興収を記録した作品は、トップの映画『ジャックと天空の巨人』のみで、それも決して大ヒットとはいい難い2,720万ドル(約24億4,800万円)という結果となった。(1ドル90円計算)
世界の子どもたちから愛されている童話「ジャックと豆の木」をベースに、製作費をおよそ2億ドル(約180億円)もかけ、映画『X-MEN』シリーズでおなじみのブライアン・シンガー監督がメガホンを取った本作は、高い興収を期待されていたのだが、主演ニコラス・ホルトの知名度の低さや、CGIの巨人たちがグロテスクなことなどが災いし、かなり不本意な結果に……。
第2位は、971万ドル(約8億7,390万円)の映画『アイデンティティー・シーフ(原題) / Identity Thief』。このままいくと、メガホンを取ったセス・ゴードン監督の過去2作品を超える興収をマークする可能性が出てきた。
第3位は、新作コメディー映画『21アンド・オーバー(原題) / 21 and Over』で875万ドル(約7億8,750万ドル)。映画『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』の脚本家が監督に挑戦した作品なのだが、ストーリーラインや設定が『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』に似ていると評判で、結果はイマひとつ。
第4位は映画『スニッチ(原題) / Snitch』で、41パーセントダウンの777万ドル(約6億9,930万円)。第5位は、初登場のホラー映画『ザ・ラスト・エクソシズム パートII(原題) / The Last Exorcism Part II』で773万ドル(約6億9,570万ドル)。ファンによる映画批評サイトのシネマスコアでは、C-を記録している。
次回のトップ予想だが、今週末3,700館以上で封切り予定の、ディズニー実写映画『オズ はじまりの戦い』が有力。映画『死霊のはらわた』シリーズや大ヒット映画『スパイダーマン』シリーズのサム・ライミが監督を務め、ジェームズ・フランコが主人公オズを演じる大作で、家族連れから大人まで幅広い客層が映画館に足を運ぶと考えられており、低迷中のボックスオフィスへの起爆剤となるか!? (文・ロス取材: 明美・トスト / Akemi Tosto)