『ダーティハリー』『地獄の黙示録』を執筆したジョン・ミリアスを題材にしたドキュメンタリー映画が完成!
映画『ダーティハリー』、『地獄の黙示録』を執筆し、映画『デリンジャー』、『ビッグ・ウェンズデー』では監督を務めたジョン・ミリアスを題材にしたドキュメンタリー映画『ミリアス(原題) / Milius』が完成し、その予告編が公開された。
これは、チョップショップ・エンターテインメントとヘイヴン・エンターテイメントのもと、テレビシリーズ「スポイラーズ・ウィズ・ケヴィン・スミス(原題) / Spoilers with Kevin Smith」でプロデューサーを務めたジョーイ・フィゲロラ、ザック・クヌッツォンが監督した作品だ。
ジョン・ミリアスは1944年ミズーリ州セントルイス生まれ。家族がカリフォルニア州に引っ越した後、サーフィンを始め、ろくに勉強もせずに非行に走ったため、両親がコロラドの私立学校に通わせた。そこで彼は、短編を書き始め、文筆の才能を見せ始めた。その後、ベトナム戦争の際に海兵になろうと志願したが、ぜんそくが理由で入隊できなかった。だが、南カリフォルニア大学の映画学科で学び、脚本家と監督として名をはせていく。ちなみに、映画『ビッグ・リボウスキ』でジョン・グッドマンが演じたキャラクター、ウォルターのモデルとなった人物でもある。
今作には、彼と親交の深い人物や共に仕事をした人物が登場し、ハリソン・フォード、マーティン・スコセッシ、アーノルド・シュワルツェネッガー、スティーヴン・スピルバーグ、フランシス・フォード・コッポラ、ジョージ・ルーカスらがインタビューに答えている。アメリカン・ニューシネマの中でも、彼が執筆した作品群はどれも名作ばかりで、70年代の映画ファンには必見のドキュメンタリーと言える作品。
同作は、先日行われた音楽・映画の祭典、サウス・バイ・サウスウェストで上映されていた。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)