若くして逝った永遠のスターたちを振り返る
将来を嘱望されながらも若くしてこの世を去ったスターたちの中から、ジェームズ・ディーン、ブルース・リー、リヴァー・フェニックス、ヒース・レジャーが残した功績を振り返ってみた。
1955年9月、愛車のポルシェを運転中に交通事故に遭い24歳で死去したジェームズ・ディーン。映画『エデンの東』ではアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、故人で同賞にノミネートされた最初の俳優となった。『理由なき反抗』なども含めて若者の葛藤を等身大の演技で魅せ“青春の象徴”として語り継がれる存在に。
また日本では死去した後に大ブレイクしたブルース・リーは、彼の存在なくして武道映画というジャンルの開拓はなかったといわれるほど、映画界に貢献した人物。1973年7月、女優ベティ・ティン・ペイの自宅で頭痛のため薬を飲み横たわって休んでいたところ意識が混濁し、その後運ばれた病院で死亡が確認されたというその死が謎に満ちており、彼が残した『ドラゴン危機一発』『ドラゴン怒りの鉄拳』『燃えよドラゴン』などと共に伝説と化した。
死してなお、そのイケメンぶりに新たなファンを生み出し続けている『スタンド・バイ・ミー』で一躍脚光を浴びたリヴァー・フェニックスは、1993年10月、薬物の過剰摂取により23歳という若さで人生に幕を下ろしたものの、『旅立ちの時』でアカデミー賞助演男優賞にノミネート。『マイ・プライベート・アイダホ』でベネチア国際映画祭男優賞受賞など、輝かしい経歴を誇る。
そして記憶に新しいのはヒース・レジャー。彼が『ダークナイト』で怪演したジョーカーは、この先誰も超えられないほどの悪役を生み出したといっても過言ではないだろう。ヒースは同作で、映画『ネットワーク』のピーター・フィンチ以来、32年ぶりにアカデミー賞を受賞した故人俳優となった。(編集部・小松芙未)