インド映画、日本公開めぐり訴訟
2007年に製作されたインド映画『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』の日本公開に際し、全てのプリントから永久に削除するとされていたシーンが含まれた状態で公開されたとして、映画に出演したインドのベテラン俳優マノージュ・クマールが訴えを起こした。
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2日、メガホンを取ったファラー・カーンと製作、配給を手掛けたEros Internationalを相手取り、提訴したマノージュ。該当シーンをめぐっては、2008年にも裁判が行われており、裁判所はカーン監督とEros Internationalに対し、全てのプリント、テレビ放送用映像から該当シーンを削除するよう求めていたという。Oneindia Newsによると、マノージュは「わたしは2度彼らを許しましたが、3度目はありません。彼らはわたしを冒涜(ぼうとく)したのです」とコメントしているという。
『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』は、インド国内で2007年の興行収入1位を記録した作品。“キング・オブ・ボリウッド”シャー・ルク・カーンと本作でデビューを飾ったディーピカー・パードゥコーンが共演し、ある俳優の前世からつながる恋の物語を描いている。3月16日より渋谷・シネマライズ、シネ・リーブル梅田にて公開されていた。(編集部・島村幸恵)