海外ミュージックビデオのパクリ疑惑に日本のレーベルが謝罪
先日YouTube上で公開された日本のバンド[Champagne]の新曲ミュージックビデオ(以下、MV)が、以前に発表されていた海外バンドのものと酷似していると話題になっていた件について、同バンドが所属する株式会社ユーケープロジェクトがオフィシャルサイトを通じて謝罪した。映像の使用については、今後一切取りやめるという。
問題となったのは、[Champagne]が発表した新曲「Forever Young」 のMV。歩き続けるボーカルのアクションが同じ映像内で静止した自身の姿と重なる、コマ撮りのようなユニークな映像で、その演出や構図が今年1月にYouTube上にアップされたオーストラリアのバンドClubfeetの楽曲「Everything You Wanted」のMVとあまりにも似ていると、ネットを中心に話題になっていた。
「Forever Young」のビデオには日本だけでなく海外ユーザーからも内容が似通っているとの指摘コメントが相次ぎ、ついにはClubfeetもツイッターやFacebookを通じてこの件に言及。比較画像と共に、「日本人に『Everything You Wanted』のビデオを盗まれた」と不快感を露にコメントしていた。
この事態を受けユーケープロジェクトでは10日、オフィシャルサイトにおいてビデオについてお知らせを掲載。日本語と英語で「Clubfeet様をはじめ、関係者様にご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」と謝罪した。またビデオの内容については、映像製作を担当した同社が企画、演出したものであると説明し、「メンバーが意図したものではございません」とバンドの関与については否定している。
同社では今後、ビデオの使用を一切取りやめるとのこと。すでにYouTubeの映像も削除されている。最後に同社は「この度の件で、Clubfeetのファンの皆様、[Champagne]を応援して頂いている皆様に対しまして、大変ご心配をおかけしたことを重ねてお詫び申し上げます」とファンや関係者に向け謝罪している。(西村重人)