「ドラゴンボールZ」野沢雅子、エネルギーの源は悟空のような心構え!
大人気アニメ「DRAGON BALL ドラゴンボール」で孫悟空や悟飯の声優を務める野沢雅子が16日、日本橋タカシマヤで開催された展覧会「鳥山明The World of DRAGON BALL」における、アニメ「DRAGON BALL オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!」の1日限定上映会のトークイベントに出席した。
17年ぶりに制作された世界的人気コミックの完全新作劇場版アニメ『DRAGON BALL Z 神と神』は、現在爆発的なヒットを記録中。野沢はこのブランクをもろともしない映画のヒットについて、「鳥山明さんの世界がホットだからです」と原作者をたたえる。
さらに野沢は、鳥山の描く漫画のキャラクターについて「最近のほかのアニメと違って、悟空は決して正当派な二枚目じゃない。かっこいいことはかっこいいんだけど、気取った感じではなく、とても身近な感じ。存在が近くて親しみやすいんです。そういうところがきっと支持されているんだと思います」とその魅力を分析した。
映画を観るファン層もさらに広がっているといい、「リアルタイムで(テレビシリーズを)観ていないはずの子どもから年配層の方まで幅広く観てもらっている。うれしい」と目を細める野沢。自身は苦手だというツイッター上でも61歳というファンの書き込みを見つけたエピソードも明かし、「1回で飽き足らず3回も観られたそうです。いくつになっても何度も観たくなる魅力がきっとあるんだと思う」と述べ、「日本だけでなく、世界中の人に観てもらいたいと思っている。悟空は不滅です」と作品をアピールする。
また、主人公の悟空と自分は似ていると語る野沢は「わたしはのんきなんですよ。悟空と同じ。でもそういう性格が自分の(声優業の)エネルギーの源。頑張ろう、頑張ろうと思うと精神的にも疲れちゃう。だから、何が来てもOKと受け入れる広い心を大事にしている。悟空ほど修行しているわけではないけれど、何が来ても負ける気はしないって悟空のように構えています」と第一線で活躍してきた成功の秘けつを、悟空の魅力と共に明かした。
この日上映されたアニメ「DRAGON BALL オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!」は映画『DRAGON BALL Z 神と神』の原点ともいえる上映時間35分の短編作品。原作者鳥山明がキャラクターデザインやシナリオ原案で参加している。魔人ブウとの戦いより2年後の世界を描いている。(取材・文:名鹿祥史)
映画『DRAGON BALL Z 神と神』は全国公開中