福山雅治主演作初のカンヌ国際映画祭出品決定!三池崇史監督作とコンペ争う
現地時間5月15日から26日まで開催される、第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門のラインナップが18日に発表され、福山雅治が5年ぶりに映画主演を果たした、是枝裕和監督最新作『そして父になる』が選出されたことがわかった。
『そして父になる』は、近年テレビドラマ「ゴーイング マイ ホーム」を手掛けた是枝監督の最新作。6歳の息子が、実は出生時に取り違えられた他人の子だったと知った主人公の葛藤を描く。
是枝監督作としては、『誰も知らない』以来およそ9年振り3回目の同映画祭コンペ部門出品となる同作。『誰も知らない』は当時14歳だった柳楽優弥に史上最年少の最優秀男優賞をもたらしており、初の父親役に挑んだ福山をはじめ尾野真千子、真木よう子、リリー・フランキーら俳優陣への評価も気になるところだ。
また同時に三池崇史監督作『藁の楯 わらのたて』も選出。三池監督は、これで『一命』『愛と誠』に続いて3年連続のカンヌ上映を果たし、国際的な名声をより確かなものとした。大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也らを出演者に迎えた同作で、『一命』ではなしえなかったコンペ部門受賞を狙う。10億円の賞金が掛けられた少女殺人犯の移送に、命懸けで挑むSPたちの葛藤を描いたセンセ-ショナルな物語が、国際舞台でどのように受け取られるのかも注目だ。
また今年のカンヌは、審査委員長に名匠スティーブン・スピルバーグ監督が就任したことも大きな話題のひとつ。映画祭出品をきっかけに、ハリウッド映画界に向けた大きな足がかりとなることも期待できる。(西村重人)