嶋大輔、芸能界から政界へ きっかけは「震災」
芸能界からの引退を発表した俳優の嶋大輔が25日、品川プリンスホテルで記者会見を行い、今後は政界に進むことを発表した。なお、今年の参院選に自民党比例代表として出馬するとの報道があったが、これについては「現在のところ白紙状態でわからない」と否定した。
スーツ姿で会場に現れた嶋は、集まった報道陣に頭を下げ、「今日を持ちまして32年間お世話になった芸能界を引退します」と改めて発表。引退の理由はやはり政界進出にあると明かし、「きっかけは震災でした。あのとき、自分の心の中に迷いがふつふつと沸いてきて、いろいろな考えが渦巻いて、政治の世界へ行こうと思った。芸能活動をしながらとも考えたが、不器用な性格で、二束のわらじは無理だと思い、引退を決意した」と経緯を述べた。
また、三原じゅん子参院議員が嶋と自民党を繋いだという報道もあったが、嶋は「そのようなことはない」と否定。「将来的に政治家を目指すということだが、現状はまだ何も決まっていない」と現時点では白紙であることを強調した。
嶋は1964年横浜市生まれ。1981年に俳優デビューし、歌手としては1982年にシングル「男の勲章」を大ヒットさせた。リーゼントに長ラン姿で人気を得、テレビ、舞台と幅広く活動し、今年、芸能生活32年目を迎えていた。(取材・文:名鹿祥史)