コッポラ監督製作!ヒッピーの聖典、日本公開決定!
映画『ゴッドファーザー』などで知られるフランシス・フォード・コッポラ監督が製作を務めた映画『オン・ザ・ロード』の日本公開が決定した。本作は、1951年に執筆されたジャック・ケルアックの“ヒッピーの聖典”と呼ばれる小説「路上」の映画化作品だ。
コッポラ監督が感銘を受けたウォルター・サレス監督の映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』フォトギャラリー
コッポラ監督が原作の映画化権を獲得し、長年実現を夢見てきたという「路上」は、ジャック・ケルアックが、ニール・キャサディと共にアメリカ横断の旅に出た実話を基にした自伝的小説。物語には、ジャック、ニールのほか、アレン・ギンズバーグ、ウィリアム・S・バロウズといったビート文学を支えた人物をモデルとしたキャラクターが登場する。
今回、ラテン・アメリカの英雄チェ・ゲバラの“友人との南米縦断旅行”を描いた映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』に感銘を受けたコッポラ監督が、同作のメガホンを取ったブラジルの名匠ウォルター・サレスに監督をオファーし、映画化が実現。ジャック・ケルアックの分身となるサル役に、映画『コントロール』『ロシアン・ルーレット』で主演を務めたサム・ライリー、ニール・キャサディの分身となるディーン役に映画『トロン:レガシー』で主演に抜てきされたギャレット・ヘドランドという若手注目俳優を配し、コッポラ監督の長年の夢が実現した。
脇を固めるのは、「トワイライト」シリーズのクリステン・スチュワート、『ザ・マスター』のエイミー・アダムス、『パイレーツ・ロック』のトム・スターリッジ、『メランコリア』のキルスティン・ダンスト、『イースタン・プロミス』のヴィゴ・モーテンセンという豪華俳優陣。スタッフにも、音楽に『バベル』『ブロークバック・マウンテン』で二度のアカデミー賞作曲賞に輝くグスターボ・サンタオラヤほか、『モーターサイクル・ダイアリーズ』を支えた一流のスタッフが集結した。
アメリカ東部育ちの知的で内省的な青年サルが、西部からやって来た奔放な男ディーンとその妻メリールウに出会い、さまざまな人々との出会いや別れを経験し、ディーンとのかけがえのない絆を深めながら、ニューヨークから広大なアメリカ大陸へと飛び立っていく姿を描いた本作。コッポラ監督がサレス監督に託し、紐解いたジャック・ケルアックの創作のルーツを、劇場で目にしたい。(編集部・島村幸恵)
映画『オン・ザ・ロード』は8月よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国順次公開予定