藤原竜也の凶悪犯ぶりは「演技じゃない」 三池崇史監督が暴露して会場爆笑
27日、来月開催される第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門への出品が決定している映画『藁の楯 わらのたて』の公開記念舞台あいさつに、大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也、伊武雅刀、永山絢斗、三池崇史監督が登壇し、映画公開とカンヌ選出を祝って鏡開きを行った。
本作は『ビー・バップ・ハイスクール』シリーズの原作者として知られる漫画家の木内一裕の小説家デビュー作を映画化したサスペンス・アクション。10億円の懸賞金がかけられた凶悪犯を、48時間以内に福岡から警視庁に移送することになった、5人のSPと刑事の葛藤を描く。
日本中から命を狙われる凶悪犯を演じた藤原は、劇中で自身を守るSP役を演じた大沢と松嶋について「長い撮影だったんですけど、集中力を切らさず、最後まで突っ走ってくれた。頼もしくてカッコ良かった」と述懐。自身の役柄については「本当に難しい役柄ですけど、このメンバーと三池監督と組めることが楽しみだったので、期待して現場に入りました」と充実した表情を見せた。
すると三池監督は、そんな藤原に対して「いや、あれは演技じゃないんですよ。わりと素なんですよね。(藤原は)ちょっとお酒が入るといつもだいたいあんな感じ。皆さん、どこか夜の町で(藤原と)出会っても声をかけないように」と冗談交じりのコメントをして会場は爆笑。そして「ただ、みんな心のどこかに、一つの個性として、他人とは違う自分を隠して生きているはず。役者はそのへんをうまく結びつけていく能力が必要ですね」と自身の役者論を語った。
警視庁警備部のSP・銘苅を演じた大沢は役づくりについて聞かれ「役づくりで苦労はそんなになかったけれど、日々みんなでこの作品と格闘していた感じ」とコメント。その大沢の相棒のSP・白岩を演じた松嶋は同様の質問に「SPとしての拳銃の構え方や身のこなしはすぐに身につくものではないので、長期間トレーニングをしていました」と本物のSPに見えるように努力していたことを明かした。(古河優)
映画『藁の楯 わらのたて』は新宿ピカデリーほかにて全国公開中