遠藤周作「沈黙」映画化に渡辺謙、イッセー尾形らが出演へ
『タクシードライバー』のマーティン・スコセッシ監督が、遠藤周作さんの小説「沈黙」を映画化する『サイレンス(原題) / Silence』に、日本から渡辺謙、イッセー尾形らが出演することが明らかになった。Varietyが報じた。
同作は、江戸時代初期のキリシタン弾圧を題材にした遠藤さんの代表作。1971年には篠田正浩監督が『沈黙 SILENCE』として映画化している。今回の映画化はスコセッシ監督が1990年代から企画していたもので、来年2014年7月より撮影が開始される。
Varietyによると、主人公の宣教師ロドリゴを演じるのは、映画『アメイジング・スパイダーマン』のアンドリュー・ガーフィールド。渡辺はその通訳の日本人を演じるといい、ほかにもイッセー尾形などの日本人キャストが起用される。また、日本が舞台のため、劇中では日本語のシーンが多くを占める予定だ。
製作規模としては同監督の『ヒューゴの不思議な発明』『ディパーテッド』といった大作には及ばないものの、すでにカンヌ国際映画祭への出品も視野に入れているという同作。20年以上にわたって温められていた、スコセッシ監督の宿願ともいえる作品だけに、完成が待ち遠しい作品だ。(編集部・福田麗)