前田敦子「グッと体感して」…『クロユリ団地』台湾上陸が決定!
9日、前田敦子と成宮寛貴が主演を務める映画『クロユリ団地』の大ヒット祈願祈祷式が豊川稲荷東京別院で行われ、台湾での上映と前田、成宮、中田秀夫監督による舞台あいさつの決定が発表された。初めて訪問する台湾を「楽しみ」という前田は、「怖いもの見たさでもいいですし、人間的な感情が存分に描かれていると思うので、グッと体感してほしいです」と願望を語った。
台湾といえば、代表作『リング』が大ヒットを記録した中田監督。今作も同様となるヒットへの意気込みを発するかと思いきや、「飲茶、待ってろよ!」となぜか脱力のコメント。最初は受け流すかに見られた前田だが、監督が続けて飲茶への熱意を語ると、根負けしたように笑顔を浮かべた。
ヒット祈願にふさわしい晴天に恵まれたこの日。白のドレスで登場した前田は、ゾッとする予告編などすでに話題となっている本作について「怖い場面では監督やスタッフの方がそういう空気を作ってくれました。オン・オフのはっきりした現場で、オフの時はすごく楽しかったです」と撮影を振り返る。
成宮も「あっちゃん(前田)がDVDを観ている横で、俺はゲームをしていたり、監督は監督で踊っていたり、楽しい現場でした」と続け、中田監督が自ら現場ではムードメーカーとなっていた様子。これに監督は「ギャグは受けようが受けまいが、とことんやります。リアクションしてくれなくてもやり続けます」とギャグに対する信念を語り、前田から「すごくおちゃめでかわいい方です」と明かされると、照れたように肩をすくめた。
本イベントは一般客も参加して行われ、お面をかぶり、劇中に登場する孤独な少年・ミノルにふんした100人の観客に向け中田監督、前田、成宮がお清めの塩を振りまく場面もあった。
『クロユリ団地』は、幽霊が出るとうわさされる老朽化した団地で、明日香(前田)が巻き込まれる恐怖を描くホラー作品。『リング』シリーズなどで知られる中田秀夫監督が自ら「集大成」と語り、成宮は明日香と出会う、遺品を整理する特殊清掃員の青年を演じている。(取材・文:長谷川亮)
映画『クロユリ団地』は5月18日より全国公開