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黒田勇樹、初監督『黒田勇樹殺人事件』が本格始動!

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自分なりの「治療休暇」を明かした黒田勇樹
自分なりの「治療休暇」を明かした黒田勇樹

 元俳優で現在はハイパーメディアフリーターという肩書きで活躍している黒田勇樹が12日、オーディトリウム渋谷で行われている若手映画監督支援企画「CO2 東京上映展2013」で上映された『治療休暇』トークショーに同作の監督である梅澤和寛と共に出席した。現在、映画監督デビュー作『黒田勇樹殺人事件』を準備中の黒田は、上映作に触発される部分もあったようで、映画制作への思いを語りながら「2か月後くらいには走り始める」と本格始動を示唆した。

トークが弾んだ黒田勇樹フォトギャラリー

 黒田が「空前絶後のガッカリ感。ここまで気持ちよく『主人公に裏切られた映画』は『ユージュアル・サスペクツ』以来かもしれない」というコメントを寄せている『治療休暇』。主人公・西村(月亭太遊)は、自動車整備会社で働いているものの、クビ間近の危うい立場。そんな彼を見かねた上司の吉崎は、痩せて社長を見返してやれと「2週間ダイエット講座」を勧めるものの、西村は面倒なことから逃げ出してばかりだった……という展開のストーリー。

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 成長という概念を拒否し、周りを不快にさせてしまう主人公の姿に、イラッとする人が続出中で、黒田は「今年の初めに理由があって、誰とも会いたくない、何もしたくない、という僕なりの「治療休暇中」にあったんですよ。だから動きたくない感じはすごくよくわかる。イライラしながらも、コメントを書いて送ったんです」と自身の離婚騒動にからめた自虐コメントで会場を沸かせた。

 梅澤監督の自己投影的な内容となる本作に、現在、映画『黒田勇樹殺人事件』の準備中だという黒田も触発された部分があったようで、「自分がボロボロのときに映画を作りませんか? という話が来て。自分が伝えたいことは、黒田勇樹は生きているぞ、何度殺されてもよみがえるぞ、というところだった」とメッセージを伝えた黒田。

 続けて「この映画も2か月後くらいには走り始めるんですけど、自己投影という部分では同じ。僕たちからするとプロローグというか。『すみません、今はこういう人間なんです。そこを書かないと次に進めないんです』という感じなんです。そういうところでこの映画に共感しましたし、応援しているんですよ」という黒田のエールに、「それ、めっちゃわかりますわ」と笑顔を見せる梅澤監督だった。(取材・文:壬生智裕)

「CO2 東京上映展2013」は5月17日までオーディトリウム渋谷にて開催中
映画『治療休暇』は14日、16日に上映

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