『メリダとおそろしの森』メリダのイメチェンに非難&不満が爆発!
映画『メリダとおそろしの森』の主人公メリダがディズニー11人目の公式プリンセスとなったが、そのためのイメージチェンジにファンとクリエイターから非難が集中している。
そもそもメリダが人気を得た理由は、プリンセスでありながら着ているものにこだわらず、王子の助けを求めずに自分でしっかりと生きていける強い女性だったからだ。小さな女の子を持つ母親たちは、自分の娘たちのお手本になれるプリンセスの誕生を喜んだが、ディズニーはメリダに手を加え、過去のプリンセスに似せてしまったのだ。
新しいメリダはぼさぼさだった髪の毛がきれいなウェーブに変わり、ウエストは細く、映画の中では大嫌いだと言っていたキラキラと光るぴったりしたドレスを着ている。胸元も大きく開き、肩も露出してセクシーさを演出。また、トレードマークであり、メリダの強さを象徴する弓矢も持っていない。
これには映画の監督・脚本・原案を務めたブレンダ・チャップマンも性差別的で金もうけのためのデザイン変更だと激怒。Marin Independent Journalの取材に対して「キラキラしているから好きだという女の子も、潜在的に新しいメリダのセクシーで誘惑的なルックスと細さのイメージを植え付けられてしまうのです。これはとんでもないことです! メリダはこれまでのプリンセスの型を壊し、世の中の女の子のために、より強く、手の届きやすいお手本となるよう誕生したキャラクターです。ロマンスを待っているだけのかわいいお姫様ではありません」と手直しされたことに不満を爆発させている。
オンライン署名によって社会変化を試みるキャンペーンを行っているサイトChange.orgでは、メリダのイメチェンをしないようディズニーへの嘆願書が出され、15日現在の時点ですでに18万人以上が署名をしている。
この署名をスタートさせたA Mighty Girlは、メリダは普通の女の子と同じように完璧ではないところが共感を呼んだのだと主張。セクシーで細く、大人っぽくイメージチェンジすることにより、オリジナルのメリダは劣っており、あれではプリンセスにはなれないというメッセージを世の中に送っているとディズニーに抗議。多くの女の子のお手本となったオリジナルのメリダを変えないでほしいと言っている。(澤田理沙)