「進撃の巨人」ラジオ番組で偽物が出した手紙をコーナーで取り上げ問題に
原作が累計発行部数1,950万部を突破した人気テレビアニメ「進撃の巨人」のラジオ番組で、Linked HorizonのRevoを偽った別人が送った手紙が読み上げられ問題となった。
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ことが起きたのはインターネットラジオ番組「進撃の巨人ラジオ ~梶と下野の進め!電波兵団~」の第5回放送。テレビアニメ「進撃の巨人」のオープニング曲を手掛けているLinked HorizonのRevoが手紙をラジオに送ってきたとパーソナリティーを務める梶裕貴が紹介。オープニング主題歌である「紅蓮の弓矢」を歌っていただけないだろうかという内容が読み上げられた。出演者たちは突然手紙がRevoから届いたことに戸惑いを表したものの、同曲を歌った。
しかし、この手紙がRevoを偽った別人によるものと判明し、同ラジオ番組は一時配信を中断。その後関係各所に謝罪した上で、改めて配信を行ったという。配信公式ページには「これは、Revo様御本人が書いていない文面を、『Revoからの手紙』コーナーで御紹介したことに依るものです。また、今回配信した番組の企画自体も、内容、収録、諸スケジュールにつきまして、事前にRevo様、所属事務所様に確認、伝達をしないまま制作を行い、配信したものです」と謝罪の文面が表示されている。
この件に関してRevo側は、自身が主宰するユニットSound Horizonのウェブサイトで、「自分発信ではないメッセージにまでは魂の込めようがない」「好戦的なわけじゃない。だが僕にとっての表現とはそういうことだ。あの手紙や歌詞のニュアンスに対して僕はアーティストとしての責任を持てない」と怒りのこもったコメントを発表。
その一方で「でも、そのことを皆さんが理解した上で楽しんでくれるなら、必ずしも削除する必要はないと思う。僕は応援してくれている皆さんの見識を信じます」と再配信に対して寛容な態度を示している。(井本早紀)