宮崎駿『風立ちぬ』ヒロインに瀧本美織!高畑勲監督の推薦で大抜てき!
宮崎駿監督の5年ぶりの新作となる映画『風立ちぬ』の中間報告会見が6日、都内で行われ、連続テレビ小説「てっぱん」などで知られる女優の瀧本美織が、ヒロインの声優を務めることが明らかになった。この日は瀧本のほか、西島秀俊、西村雅彦、スティーブン・アルパート、風間杜夫、竹下景子、國村隼、志田未来、大竹しのぶ、野村萬斎などの豪華声優キャストが発表された。
本作は、ゼロ戦設計者の堀越二郎氏と文学者の堀辰雄氏、同時代に実在した二人の人物をモデルにした主人公・二郎の半生を描いた物語。青年技師である二郎と美しくも薄幸な少女・菜穂子の出会いと別れを、ゼロ戦誕生の物語を交えて映し出す。二郎の声は「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズを手掛ける庵野秀明が務める。
会見に出席した瀧本は、「とにかくすごいことだから頑張ろうと思いました。昔の映画を観て、その時代の女性の話し方を勉強したりしました」と意気込みをコメント。起用理由について、会見に同席した鈴木敏夫プロデューサーは「実はある方からの推薦があったんだ。高畑勲監督がなぜか美織ちゃんに詳しくて、『瀧本美織さんがいいんじゃないか。なんといっても演技力が素晴らしい』」と推薦されていたことを明かした。宮崎監督も「パクさん(高畑監督のあだ名)が言うなら」とオーディションを行い、その高い演技力に惚れ込み、起用を決めたという。
またこの日は、今月8日から劇場でのみ公開される4分の新映像が初公開。少しずつ全ぼうが明らかになってきた宮崎監督の新作に期待がかかる。(編集部・中山雄一朗)
映画『風立ちぬ』は7月20日より全国公開