織田裕二、「ダメ男」連呼にへこむ
俳優の織田裕二が3日、都内で行われた連続ドラマ「Oh, My Dad!!」(フジテレビ系)の完成披露舞台あいさつに出席した。同作で初の父親役にしてダメおやじ役に挑戦した織田は、近年「外交官 黒田康作」などデキる男役が多かったことから「そのギャップに戸惑いつつ、ダメな男を演じています」と自虐的にあいさつ。司会者からドラマの紹介で「ダメ男」と連呼されると「へこみますね」とうなだれるも、同席した息子役の田中奏生から「でも、かっこいいです!」とフォローされて頬を緩ませていた。
同作は突然シングルファーザーになったダメおやじが、子どものために奮闘する姿を描くハートフルヒューマンコメディー。織田がデビュー26年目にして初めて父親役に挑み、過去の栄光を忘れられず、家族を顧みず研究に没頭する主人・公新海元一を熱演。ある日突然妻に逃げられたことから慣れない子育てに向き合う……という物語だ。
会見には織田が息子役・田中と手をつないで入場したほか、妻役の鈴木杏樹、学生時代の恋人役の長谷川京子、元同僚役の八嶋智人が出席。注目される織田の父親ぶりについて、鈴木が「初めてとは思えないくらい違和感がないです」と絶賛すれば、長谷川も「現場でカメラが回っていないところでも田中君に『パパはね』って話し掛けたりするんですよ」と現場のほほ笑ましい一コマを明かした。
さらに、織田はプライベートでは子どもがいないだけに、長谷川は「(父親の心境について)『こういうとき、どうするの?』ってわたしや八嶋さんに聞くんですよ」と織田の熱心さも告白。織田は恐縮しながらも「子育てとかやはり経験者でないとわからないことがあるんですよ。母親の大変さとかも勉強になります」と試行錯誤しながら役づくりに取り組んでいることをうかがわせた。
一方、そんな夫に三くだり半を突き付ける妻役の鈴木はドラマ中で怒っているシーンがほとんどだとか。「こんなに人を罵倒したり、怒ったりするのは初めて。わたし、怒ったらこんなに怖いんだって新しい発見でした」と楽しそうに回顧しつつ、し烈な夫婦喧嘩では「途中から(罵倒された)織田さんが『気持ちよくなったなー』とか言いだして」といたずらっぽく暴露。「普段は自身もSと言っていたのに、あのシーンはMが目覚めたようです」と織田の意外な一面を明かし、織田をダジタジにさせていた。(取材・文:中村好伸)
連続ドラマ「Oh, My Dad!!」は7月11日よりフジテレビ系で放送 毎週木曜日午後10時から10時54分(初回は15分拡大)