斎藤工&大槻ケンヂ、デビュー当時の自分は見たくない?初対面にして意気投合!
WOWOWシネマとTSUTAYAのコラボ番組「100人の映画通が選んだ“発掘良品”」の解説コーナーに出演する俳優の斎藤工が、ゲストの大槻ケンヂと共に映画談義で盛り上がった。
初対面ながら、映画専門雑誌「映画秘宝」に連載を持つ者同士として、すぐに意気投合した二人。収録を終えたばかりの斎藤が「父が(大槻が連載していた)雑誌『宝島』のライターをやっていたことがあって。父も大槻さんのことが大好きだし、僕らの世代にとってもスター」と感激の表情を見せると、「ずっと『秘宝』の斎藤さんの連載を見ていました」という大槻も「サブカルの世界って、ブサイクがそれを武器に頑張るところだったのに、こんないい男に入ってこられても困ると思っていました」とジョークを交じえつつ、「でも今日お話をしてみて、ものすごく好感度が高くなりました」と笑顔を見せた。
隠れた掘り出し作品を放送する本番組も第5弾。今回のラインナップは「サスペンス特集」と銘打ち、スティーヴン・ソダーバーグ監督、ジョージ・クルーニー主演の『アウト・オブ・サイト』、アラン・パーカー監督、オリヴァー・ストーン脚本、音楽でジョルジオ・モロダーが参加した『ミッドナイト・エクスプレス』、アラン・J・パクラ監督作『パララックス・ビュー』、ブライアン・デ・パルマ監督の『殺しのドレス』が放送される。
これら4作品を「ヒットメーカーや巨匠たちのブレイク前夜の作品」と評する大槻は、「当人たちがどう思っているのか知りたいですよね。デ・パルマなんて、『殺しのドレス』はやめてくれ、もっと最近の作品を観てくれとか言うのかな? 斎藤さんはそういうのあるの?」と質問。斎藤が「確かに観たくない作品はありますね」と応じると、大槻も「俺もデビュー当時の筋肉少女帯の映像が出ると、(自分の)異常な若さに『やめてー!』と言いたくなる」と笑いながら同意。
とはいえ、好きなアーティストの初期作品については知りたいのがファンというもの。それについて「大人になると、万人向けの作品を作らなくちゃいけないときもあるけど、初期の作品ってやりたいことをやりきっちゃうじゃないですか。この4本は実際にやっちまってる感じが面白かったですね」という大槻の言葉に、斎藤もしっかりとうなずいていた。(取材・文:壬生智裕)
特集「100人の映画通が選んだ“発掘良品”」第5弾はWOWOWシネマにて9月2日よる9時から4夜連続放送