Perfumeは放射能みたい? 仏誌の表現が物議を醸す
先日欧州ツアーを行ったテクノポップユニット・Perfumeを、フランスのファッション誌「ELLE」が取り上げ、その中で「放射能みたいだ」と評したことが日本のファンの間で物議を醸している。
同誌は先月、文化欄でPerfumeを特集。「ジャパニーズ・ポップで踊ろう」と題された同記事で、Perfumeは「日出る国の3人組。かしゆか、あ~ちゃん、のっちは広島出身だ。その存在は、まるで放射能みたいだと誇ることもできるだろう。そのポップな音楽の魅力からは誰も逃げられず、日本の電波を独占。さらにはここ数年にわたって、オリコンランキングのトップに君臨し続けているのだから」と紹介された。
Perfumeのレトロなスタイルを称賛するなど、全体的に肯定的な論調の記事であるものの、日本のファンには「放射能」という言葉に反応した人も。Perfumeの出身地である広島からの連想であると予想されるものの、「これは笑えない」「普通なら抗議ものの不謹慎さ」といった書き込みがインターネット上には見られた。
ただ、「放射能」という言葉がこの場合は「魅力から逃げられない」と肯定的に用いられていることから、「向こうの人にはわかりやすい紹介だと思う」「大きな原発事故があった日本とは温度差がある」と指摘する声もあり、「悪気はないと思う」「当事者になってみないと気づきにくいのも事実で、フランスの国民性というより個人の想像力や知識の問題ではないかと」といった意見も散見されている。
Perfumeは今月3日からドイツ・イギリス・フランスを巡るワールドツアーを敢行。同ツアーは、現地時間7日に行われたフランス・パリの公演をもって盛況のうちに幕を閉じた。(編集部・福田麗)