スティーヴィー・ワンダー、フロリダでの公演拒否 ジマーマン無罪評決に抗議して
ミュージシャンのスティーヴィー・ワンダーが現地時間14日、正当防衛法(Stand Your Ground law)を廃止しない限り、米フロリダ州での公演は行わないと発表した。The Hollywood Reporterなどが報じている。正当防衛法とは、身の危険を感じた際に武器を持って防衛する権利を認めるもので、この法律に基づき13日、昨年2月に米フロリダで黒人少年を射殺した自警団のジョージ・ジマーマンが無罪評決を受けていた。
スティーヴィーは14日に行ったカナダのケベック・シティーでの公演で「わたしは今日、正当防衛法が廃止されない限り、二度とフロリダでは公演をしないと決心しました」と宣言。「フロリダだけでなく、正当防衛法が存在する州、そして国と地域では公演をしません」と自身の姿勢を明確にした。
スティーヴィーは「わたしたちにできることは声を上げること。わたしたちは、変革、そして全ての人々の平等を求めて投票することができます。これがわたしたちにできることなのです」とファンにもサポートを呼び掛けている。
このほか音楽界では、ビヨンセ、ヤング・ジージー、ワイクリフ・ジョン、リル・スクラッピーらが被害者の黒人少年を追悼している。(編集部・市川遥)