綾野剛、男と女の距離を実感!共演者から「…近いんです」
20日、俳優の綾野剛が、テアトル新宿にて行われた主演映画『シャニダールの花』初日舞台あいさつに登壇し、本作の撮影で「男と女の距離」を実感したことを明かした。本舞台あいさつには、綾野のほか、刈谷友衣子、山下リオ、伊藤歩、古舘寛治、そして石井岳龍監督も登壇した。
石井監督がコーディネートした「シャニダールの花の香水」を身にまとい登場した綾野。本作では植物学の研究者として、美しい女性たちの胸に咲く花を診察するシーンが数多くあり、その指先の動きに「色気がある」と試写会を観た人の間で評判になっていると聞くと「監督がそのように撮ってくれただけです」と謙遜しつつも「優しく大切に触れました」と発言。
それを受けた伊藤は「心の中をのぞかれているような感じ。自分しか触らない部分を触られているような……距離が近すぎるんですよ」と撮影当時の感想を述べると、刈谷も「じっくりと(胸から咲いている花を)見られて……近いんです」と照れ笑い。すると綾野は会場の詰め掛けた多くの女性を見つめ「酸いも甘いもかみ分けた女性ならわかると思いますが……」と前置きし「男と女の距離でしたね」とコメントし、会場内を沸かせた。
7年という構想期間を経て映像化された作品に「大嘘の話を、皆さんの元にリアルに届けるには、俳優さんの感情表現や存在が重要になる。その意味では、俳優さんの迫力や繊細さなどが満足いくもので、理想的なキャストになりました」と石井監督は綾野をはじめ登壇者に感謝を述べると、綾野は「たくさんある映画の中で、この作品を選んで、この時間を共有していただけたことがとても感慨深い。ようやくスタートが切れました」と初日を迎えられた感謝を表現していた。
本作は、映画『五条霊戦記//GOJOE』の石井岳龍監督が長年企画を温めてきた異色ファンタジー作品。特別な女性の体に咲く「シャニダールの花」に翻弄される男女を、美しく幻想的な映像で描く。(磯部正和)
映画『シャニダールの花』はテアトル新宿ほか全国公開中