『風立ちぬ』が『ポニョ』超えの大ヒットスタート!宮崎駿「ほっとしました」
宮崎駿監督の新作映画『風立ちぬ』が20日に公開初日を迎え、2008年の映画『崖の上のポニョ』(最終興収155億円)を超えるスタートを切ったことが明らかになった。午後1時現在で前作比127パーセントという成績に、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは「宮さん(宮崎駿監督)から『新しい試みだったので、お客さんが来てくれてほっとしました』と先ほど連絡がありました。安心したようで、よかったです」とコメントしている。(数字は配給調べ)
『風立ちぬ』は本日より全国454スクリーンで公開。前日にテレビで4分間の予告映像が初めて放映されたこともあり、都内の劇場では熟年の映画ファンからファミリー、さらには20代~30代のカップル、10代の男性グループなど、幅広い世代の客層が見受けられた。
その結果、同作は全国481スクリーンで公開された『崖の上のポニョ』と比べて127パーセントという好調な滑り出し。配給の東宝によると、レイトショーの売り上げが好調なことや平日の動員が期待できることから、『千と千尋の神隠し』(最終興収304億円)、『もののけ姫』(同194億円)に迫る成績を見込んでいるという。
本作は、宮崎監督が自作で初めて泣いたというほど思い入れが深く、鈴木プロデューサーが「宮崎駿の“遺言”」と表現した、宮崎監督の集大成的な作品。ゼロ戦の設計者・堀越二郎と作家の堀辰雄をモデルに、1930年代の日本で飛行機作りに情熱を傾けた青年の姿を描いている。(編集部・福田麗)
映画『風立ちぬ』は全国公開中