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ハリウッド版新『ゴジラ』映像がコミコンで上映!渡辺謙のクローズアップに会場から拍手!

コミコン2013

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会場を埋め尽くした人、人、人! ゴジラ人気の高さを証明した
会場を埋め尽くした人、人、人! ゴジラ人気の高さを証明した - 写真:細谷佳史

 世界中のファンが待ちに待ったハリウッド版『ゴジラ』のパネルディスカッションが現地時間20日、3日目を迎えた米サンディエゴで開催中のコミコンで行われた。

 昨年のコミコンでティーザー・トレイラーが披露されて以来、全く映像が露出していなかった同作。それから1年を経たコミコンとあって、何かしら、もう少し作品の内容がわかる映像が見られるに違いないと予想されていたが、監督のギャレス・エドワーズは、「撮影が2日前に終って、ハワイから戻って来たばかりで、まだ何も見せるものがない」とコメント。徹夜して会場に詰めかけた多くのファン達を一瞬がっかりさせた。

 しかしそれは冗談で、世界初となる『ゴジラ』の映像を初披露。会場となった、6,500人が収容出来るホールHを大いに沸かせた後、主役のアーロン・テイラー=ジョンソン、エリザベス・オルセン、ブライアン・クランストンと、今アメリカで最も注目を集めている俳優陣が登壇、エドワーズ監督とともに、新作にまつわる話やファンとの質疑応答に応じた。

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 その中でも印象に残ったエピソードとしては、エドワーズ監督が撮影を開始する前、『ゴジラ』シリーズを作った東宝から「これまでの『ゴジラ』映画のレガシーを受け継ぐ作品にして欲しい」と言われたというもの。これには観客からも一斉に歓声が上がり、多くのファンが前回のハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』に不満を感じていることが伝わってきた。ちなみにエドワーズ監督は、撮影のためカナダに入国する際、新しい『ゴジラ』を監督することを知った移民局の職員たちからも、しつこく「失敗するなよ」と言われたそうだ。ゴジラがいかに世界中の人々から愛されているかをうかがわせる、ほほ笑ましいエピソードといえるだろう。

 肝心のフッテージには、ゴジラの登場に原子力の汚染が影響していることや、エイリアンのような巨大モンスターとゴジラが対決することになるのをほのめかす映像に加え、渡辺謙のクローズアップに会場から拍手が起きるなど、胸躍らされる要素が随所に散りばめられていた。そして、何よりハリウッド版ゴジラが、ただの巨大な恐竜ではなく、ギザギザの背びれにあの叫び声を持った大怪獣として戻って来たこと、劇中で新たな怪獣と闘うことに興奮させられた。多くのファンが、徹夜したかいがあったと満足できる体験だったのは間違いない。(取材・文:細谷佳史 / Yoshifumi Hosoya)

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