ヒュー・ジャックマン、あふれるNIPPON愛!どうしても日本で撮影したかった理由
昨年夏に日本で主演映画『ウルヴァリン:SAMURAI』の撮影を行ったヒュー・ジャックマンが、日本への思いを明かした。2011年の東日本大震災の影響もあって一時は日本でのロケが危ぶまれたが、ヒューは「この作品は日本に来ない限り、作ることはできない」と関係者を説き伏せ、日本ロケを実現させたのだという。
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ヒューをはじめとする本作のキャスト・スタッフは昨年8月下旬から9月にかけて日本ロケを行った。新宿駅をはじめ、秋葉原、上野といった場所で撮影したが、最も大掛かりだったのは東京・港区の増上寺。寺を丸ごと借り切り、エキストラも含めた約400名のキャスト・スタッフが参加した。また、その後は広島県福山市に移動し、そこでも数日間にわたって撮影が行われた。
映画のプロモーションではもちろん、何度もプライベートでも日本に遊びに来ているという親日家のヒュー。それだけに日本を舞台にした本作には並々ならぬ情熱を注いでおり、日本ロケの必要性も誰よりも感じていたといい「単に風景の問題だけではなく、日本で撮影することで得られる文化や雰囲気といったものがあります。本当ならばもっと長く滞在したかったですよ」とその理由を説明する。
そして、ヒューは日本ロケを実現させる原動力となった「もう一つの大切な理由」にも触れる。「オーストラリア人であるわたしがハリウッドで働いていると、彼らがオーストラリアやオーストラリア人を描くときに、間違った描き方をするのではないかと心配になることがあります。わたし自身がそういう経験をしているからこそ、今回、日本の皆さんに不安を持ってもらいたくなかった。これが、日本に来たもう一つの大切な理由です」。
ヒューが日本で撮影を行うのは今回が初めて。「でも、そうすることでもっと日本のことをより深く知ることができた気がするんです。ラッシュアワーの駅に行ったり、初めて日本の地下鉄に乗ったり……すごい人だかりでしたが、誰もわたしたちのことなんか気にしません。それはとても新鮮でした」と明かす通り、本作での撮影を機に日本への愛が深まった様子。来月末には本作のプロモーションでの再来日がすでに決定しているが、ヒューも日本のファンも、来日を今か今かと待ち望んでいるに違いない。(編集部・福田麗)
映画『ウルヴァリン:SAMURAI』は9月13日より全国公開