ノムさん、『ローン・レンジャー』コスプレで始球式!最高の相棒やっぱりサッチー
プロ野球・ヤクルトスワローズなどで監督を務めた野村克也氏が14日、明治神宮球場で行われた、ヤクルトVS中日戦の始球式にキャッチャーとして登場した。ジョニー・デップの主演最新作『ローン・レンジャー』の公開を記念して行われたもので、野村氏は、主人公ローン・レンジャー(アーミー・ハマー)さながらのコスプレ姿を披露。球場に集まった大勢の観客から大歓声を受けた。
カウボーイハットにアイマスクのローン・レンジャースタイルで登場した野村氏は、コスプレに関して「いい顔をマスクで隠すなんて気に食わんな」と笑顔でボヤキ節。「街行く人が、みんなこんな格好をしとったら面白いな」とご機嫌な様子で語った。バッターボックスに立ったのは、かつての教え子で、現ヤクルトスワローズ一軍コーチの池山隆寛。野村氏が池山の後ろでミットを構えると、球場からは大歓声が沸き起こった。
この日の始球式は、劇中でジョニー演じるトントが主人公のローン・レンジャーを呼ぶ言葉から取った、キモサベ(劇中で「最高の相棒」といった意味)始球式と称して開催。トントにふんしたピッチャーの球を、野村氏が受けるはずだったが、緊張のためかトントが大暴投。ミットをかすりもしない投球に、野村氏も「人間、緊張すると真っ先に指先にくるんや」と苦笑いだった。
そんな野村氏は、自身にとってのキモサベに「そりゃ、サッチーだよ」と夫人の名を挙げニンマリ。また楽天時代の教え子で、現在開幕16連勝と大活躍中の田中将大選手について「神の子なんて言われていたけど、もうそんな呼び名からも離れ、手の届かないところに行ってしまった。こないだ会ったときも、何も言えなかったな」としみじみと語るなど、野球談義に花を咲かせていた。
『ローン・レンジャー』は少年時代の忌まわしい事件に対する復讐に燃える悪霊ハンターのトントと、彼に命を救われた正義のヒーロー「ローン・レンジャー」が、共に巨悪に立ち向かう姿を描くアクション・アドベンチャー。野村氏はコスプレの帽子を気に入った様子で、会見後に「この帽子はもらえるの?」とスタッフにおねだり姿も見せていた。(取材・文 名鹿祥史)
映画『ローン・レンジャー』は全国公開中