山本太郎が初出演した反原発映画 東京での公開が決定!
反原発活動で知られ、先の参院選で無所属の新人として当選した山本太郎が、初めて原発をテーマにした映画に出演を果たした『朝日のあたる家』の東京公開が決定した。上映場所は渋谷のアップリンクとなり、9月28日に公開を迎える。
福島第一原子力発電所の事故をモチーフに、巨大地震による原発事故を機にバラバラになっていくある家族の絆と愛、そして地元への思いを描く本作。山本は、一家を心配して沖縄から駆け付ける主人公の伯父を演じる。
私生活において原発反対を訴えているだけに「作品などで表現する必要はないと思っていた」という山本だが、本作については「事実を知ることができていない人たちも、もしかしたらこの作品を通して原発事故の悲惨さが疑似体験できるのではないか」との思いから出演を決意した。
今年6月には、ロケ地となった静岡県湖西市で完成披露上映会が行われ、2日間で3,000人を動員。舞台あいさつで山本は、「これが一刻も早く、静岡の皆さんに観ていただいて、その他の地域の皆さんに観てもらえて、同じことを繰り返してはいけないよという共通の認識になればいいなと思います」と語っていたが、原発を扱った作品ということもあってか、なかなか東京での上映には結びつかなかった。
それを知った全国の有志が、ツイッターなどを通じて、上映を求める署名活動への呼び掛けを展開。それに呼応するように、9月14日から愛知県のシネコンチェーン「コロナシネマワールド」での公開が決定。さらに大阪のシアターセブンにおける上映も決定するなど、活動が拡大しているところで、満を持しての東京公開決定となった。(編集部・入倉功一)
映画『朝日のあたる家』は9月28日より渋谷・アップリンクにて東京公開