俳優・斎藤工、『ヘルタースケルター』がきっかけ…蜷川実花との写真集に「不思議です」
24日、俳優の斎藤工が、写真集「斎藤工 蜷川実花」発売を記念した握手会イベントを福家書店・新宿サブナード店にて行い、撮影を行った蜷川実花とのエピソードや自らの人生について語った。
同写真集のきっかけとなったのは、2012年公開の蜷川監督作品『ヘルタースケルター』に斎藤がカメオ出演したこと。そこから斎藤と蜷川の交流が始まったといい、斎藤は「1年前から仕事としてではなく、撮影日時や場所も決めず、ニュートラルな感じで撮り始めたんです」と経緯を語る。
当然、最初は作品として完成するとは思っていなかったらしく、斎藤は「人の目を気にしないで撮り、完成形を意識しなかったものが、こういう形で作品になり、人の目に触れることが不思議です」と胸の内を明かすと「カメラを意識せずに演じることが必要とされる役者の仕事と似ている感じがしました。映画のような作品です」と俳優ならではの視点で本作の魅力をアピールした。
また「（蜷川）実花さんに、土のついた（斎藤工という）素材を芸術的な枠の中で存在させて、撮ってもらった作品。女性だけではなく、いろいろな人に見てもらって、自分の素材としての可能性を感じていただければ」と語った斎藤。役者としては話題の映画やドラマへの出演が続いているが「今年に入ってお笑いライブで、芸人さんとコントなどもやらせてもらっています。今までやっていなかったジャンルに挑戦することの大切さを実感しています」とあくまでも貪欲に仕事に取り組む姿勢を見せた。
多忙を極める斎藤だが、プライベートについては「器用じゃないので、あれもこれもは無理なんです」と語ると「本当に仕事のスケジュールでいっぱいなんです。でも撮影はつらいけど、仕事があることは幸せなことです」と笑顔を浮かべていた。（磯部正和）
写真集「斎藤工 蜷川実花」発売中（税込：2,000円）