瀧本美織、宮崎アニメから貞子映画のヒロインに!自分で観られないほどの恐怖に自信!
邦画界にJホラーブームを巻き起こし、いまだ日本映画の最恐ヒロインの座に君臨している映画『リング』シリーズの貞子が3Dでよみがえった、ホラー映画の5年後を描く続編『貞子3D2』でヒロインを演じた瀧本美織が、本作に懸けた思いを語った。
大ヒット中の宮崎駿監督作『風立ちぬ』ではヒロインの声を魅力的に演じた瀧本だが、今回は全くジャンルの違うホラー映画。「実は怖い映画がすごく苦手」という彼女にとってはチャレンジングな企画となり「本当はお断りしたかった」と笑いながらも「せっかくのチャンスだからやってみようと思いました」と語る。
当初は真っ黒い表紙の台本も「怖くて触れなかった」という瀧本。「でも、もともと怖いことが苦手なんだから、目の前にある状況に素直に反応すれば、ホラー映画のヒロインとして成立するはず。涙目になるほど怖かったんですけど、やるからにはとことんやろうと腹をくくりました。怖がる側の役目としてリアルな恐怖感が出そうと。そういう意味では、どれだけ怖がるかも全部自分にかかっていると思っていました」
瀧本が演じるのは、前作の主人公たちの間に生まれた少女・凪の面倒を見る楓子。凪と触れ合うことで、貞子の呪いの連鎖に巻き込まれ、自分が抱えていたトラウマと向き合い、葛藤することになるヒロインだ。「傷つきやすく壊れやすい、デリケートな女の子なので、撮影中も常にそういう空気をまとえるように心掛けました。ホラー映画のヒロインというだけでなく、ホラーが苦手な人でも人間ドラマとしても楽しめると思います」
今回はスマートフォン連動型の上映方式「スマ4D」という新たな魅力もプラス。専用アプリを起動させることで、新たな恐怖体験ができるという試みだ。完成した作品を観た瀧本も「前作も貞子のイメージを一新させて、進化させていましたが、今回もさらにドラマチックに怖くなっています。まさにアトラクション。乗り物に乗っているかのような感覚でした」と語る。「とにかく怖くて。ストーリーの流れがわかっているから、次は怖いカットだと思うところでは思わず3Dメガネも外して、観ていない。じわじわと迫る恐怖感や追い詰められていく感覚までも、まるで自分がその場にいるかのように体感できる映画だと思います。ホラー映画好きの人にも怖がってほしいです」と作品への自信を感じさせる笑顔を見せた。(取材・文:永野寿彦)
映画『貞子3D2』は8月30日より全国公開