庵野秀明監督も大興奮!! 東京フィルハーモニー交響楽団が円谷作品の楽曲を演奏!!
1日、円谷プロ創立50周年記念「ウルトラマン シンフォニーコンサート2013 with 東京フィルハーモニー交響楽団」(昼の部)が池袋の東京芸術劇場で開催され、大の特撮ファンとして知られる特別ゲストの庵野秀明監督も来場、大興奮のイベントとなった。
本コンサートは、オーケストラと親和性の高い円谷作品の楽曲を題材とし、フルオーケストラによる演奏でその世界観を表現するもの。この日は、ゲストとして、黒部進、桜井浩子、森次晃嗣、ひし美ゆり子、つるの剛士といった歴代ウルトラマンシリーズに出演した俳優陣が参加。黒部が「至福の時間です」と笑顔を見せると、桜井も「こんな素敵な会場で、こんな素敵なオーケストラと一緒にいられるなんて」と感激の表情を見せた。
この日のコンサートでは、オーケストラの迫力ある生演奏をバックに、ウルトラマンと怪獣がステージで戦闘を繰り広げる「ウルトラマンバトルシンフォニー」という演出や、オーケストラをバックに歌手の中西圭三、jammin'Zeb、そしてつるのらが楽曲を歌い上げるコーナーなど、盛りだくさんの内容だった。
そんなコンサートを客席で観ていた庵野監督は「オーケストラいいですね。(円谷プロの楽曲の)メドレーを聴いていると、自分も歌いたくなりました。なんで俺のマイクがないんだと思いましたよ。『ファイヤーマン』のサビをぜひ歌いたかった」と興奮ぎみにコメント。
続けて、“ホワンとしているときにシャキンとなる人生で必須の曲”「夕陽に立つウルトラマン(M13)」、そして“人生で一番聴いた曲”「マイティジャックの歌」という2曲をオーケストラにリクエストした庵野監督は、迫力の演奏を客席で堪能。その感想を司会者から聞かれると、「すばらしい!!」と絶叫気味に答えていた。
この日のハイライトは、「ウルトラ音楽の父」と称される作曲者・冬木透自身がタクトを振る「交響詩ウルトラセブン」。「ウルトラセブン」の楽曲群で構成された壮大な世界観に、思わず聴衆も心奪われた様子だった。そして最後は、オーケストラの伴奏による「ウルトラマンの歌」。観客と出演者が一体となって合唱、大盛り上がりの大団円となった。(取材・文:壬生智裕)