「あまちゃん」の次は杏の「ごちそうさん」! 新・朝ドラで食の大切さを伝える
NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」の完成披露会見が2日、都内で行われ、ヒロインを務める女優の杏が、「あまちゃん」に続くドラマとして本作を「また違った激動の物語」と評し、意気込みを語った。
杏は本作を「(「あまちゃん」よりも)時代を100年ぐらいさかのぼった作品」だと言い、「今のわたしたちが忘れかけていたものだったり、その季節の中でしか食べられないものがあって、その中で育まれていく人間関係というものを、すてきだなと思ってもらいたい」とアピールした。
本作はタイトル通り、「食べる」ということを中心として、家族の大切さや愛することを伝えていく物語。当然ながら、本編でも食べるシーンは多く、印象的に描かれている。杏は「(撮影に入る前に)たくさん食べなきゃいけないと聞いていたけど、意外にそうでもなくて、お着替えに走る方が大変だった」と告白。「本編では食べてなくてもカットがかかったら全部食べさせてもらっています」と言うほど、現場でも食べることを楽しんでいる様子だ。
「撮影で一番おいしかった食べ物」を聞かれると、杏は「ぬか漬けです」とコメント。さらに「撮影で使ったぬか床を分けていただいて、今、育てています。ぬか漬けの魅力に改めて気付かされた」と話しており、プライベートの食生活にも本作が影響を与えているようだ。
「ごちそうさん」は、両親が切り盛りする洋食屋でおいしいものをいっぱい食べて育った東京娘・卯野め以子(杏)が偏屈な大阪男に恋をし、たくましい大阪の母となって夫への愛を貫き通す半生を描いた作品。次々と騒動が起こりながらも、め以子は「夫を幸せにするには彼の家族をも幸せにしなくては」と、大阪の家庭料理の根本である「始末」の精神(=食材を無駄なくおいしく使い切ること)を会得していく。(取材・文:嶋田真己)
NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」は9月30日より放送開始 午前8時~8時15分(全150回)