五輪東京開催の祈り込め…2,020個キャンドルアートがともる
スポーツのチカラ PROJECTによる「“2020の願い”キャンドルナイト~We Believe TOKYO 2020~」イベントが5日、港区芝公園の増上寺で行われ、2020年オリンピック・パラリンピックの東京開催を願う市民の祈りが込められた2,020個のキャンドルアートが会場を幻想的に彩った。
来たる9月7日よりアルゼンチンのブエノスアイレスで第125次IOC総会が行われ、2020年オリンピック・パラリンピックの開催地が決定する。そんな「運命の日」を目前に迎え、この日は東京のシンボルである東京タワーと増上寺を5色にライトアップ。さらに五輪招致の願いを込めた2,020個のキャンドルが、増上寺の外階段に設置された。
夕闇が空を覆い始めたころ、階段のキャンドルに灯りがともされると、そこには「WE BELIEVE TOKYO 2020」の文字が浮かび上がる。さらに増上寺自体と東京タワーも五輪カラーにライトアップ。会場は幻想的な雰囲気に包まれた。キャンドルは、本イベントに先駆けて行われた「“2020度参り”チャレンジラン」(東京タワー周辺1.2キロメートルに加え増上寺外階段600段を上り、大展望台内タワー大神宮に祈願後、キャンドルに東京招致に向けたメッセージを記入するイベント)に参加した一般市民ランナー2,020人の思いがつづられている。
会場にはゲストとして、俳優の別所哲也とモデルの長谷川理恵が来場。別所が「日本の市民代表の一人としてここに来ました。オリンピックで日本がひとつになる、そんな瞬間を見たいなと思っています」と思いを明かすと、「チャレンジラン」に参加したという長谷川も「一歩一歩を踏みしめる感じで、大変でしたが、景色がとてもきれいで。オリンピックが東京に決まればいいなと思いました」と笑顔を見せた。そんな一般市民ランナーの思いが込められたキャンドルを眺めた別所は「一つ一つのともしびが、オリンピックに向けた希望の光だと思います。皆さんと心を一つにして発信していきたいと思います」と開催地が決まるアルゼンチンに向け、祈りを送るように語った。(取材・文:壬生智裕)