いきなりヒュー・ジャックマンと共演!大抜てきのTAO&福島リラに直撃
映画『ウルヴァリン:SAMURAI』で鮮烈なハリウッドデビューを飾った日本人のTAOと福島リラが今、注目を浴びている。二人はこれまでモデルとしてキャリアを積んでおり、共にこれが本格的な女優デビュー作でありながら、全米の批評家からの絶賛で迎えられた。一躍今後の活躍が楽しみな日本人女優として世界中にその名前を知らしめた二人が、日本公開を間近に控えた本作の裏話を語った。
モデル時代から面識があったという二人の仲の良さは撮影中もスタッフたちの話題になっており、その様子を見たプロデューサーからは「女優同士が仲良くしてくれるなんてめったにないから、本当にありがたい」と感激の言葉が漏れたほどだという。撮影を先に終えたTAOが帰国するときのことを福島が「自分の撮影が終わっていないのに泣いてしまいました」と振り返ると、TAOも「でも、わたしたちのそういう関係を、監督(ジェームズ・マンゴールド)は楽しんでいたのかもしれない」と振り返る。
そんな二人は、女優デビュー作である本作の現場でも物おじしなかった。「日本を舞台にしている以上、日本人に『間違っているよ』と言われるような作品にはしたくなかったんです。だから、絶対に譲ることができないところは真田(広之)さんを中心に話し合い、アピールしました」と言うTAOは、物語の舞台となる長崎について調べるため、わざわざオーストラリアから長崎原爆資料館に電話を掛けたことも。それも全ては「自分なりに取材して、間違ったことは伝えたくない」という思いがなせる業だ。
その一方では、本作がハリウッド映画であるが故の葛藤もあった。福島には巨大な線香を棒代わりにして戦うというシーンが用意されていたが、「ジムからは『これはX-メンの世界だから』と説明されたんです。それは、確かにそうなんですよね」と最終的には納得。そうした日本の描写も「ハリウッドが作る日本の魅力」であり、すなわち「ファンタジーとしての映画の魅力」になっているという落としどころを見つけた様子だった。
いきなりこれほどの大作に出演するというだけでも大したものだが、福島が「完成したのはうれしいんですけど、自分に対しては厳しく見ちゃいますね」と言えば、TAOも「自分の演技は……本当に目も当てられないという感じです」と漏らしており、反省点もある様子。だが、彼女たちが高く評価されているのはすでに紹介した通り。それでもさらに上を目指そうとする二人が今後、どのような活躍を見せてくれるのか。楽しみだ。(編集部・福田麗)
映画『ウルヴァリン:SAMURAI』は全国公開中