戸田恵梨香は誤解されやすい? 豪快なキャラ設定を監督が謝罪
21日、女優の戸田恵梨香が、池袋・ナンジャタウンのナンジャ餃子スタジアムで行われた「SPEC~祭~」発表会見に、有村架純、堤幸彦監督と共に出席した。同作での奔放・豪快なキャラが等身大なのではないかと堤監督から尋ねられた戸田は、「全然違いますよ! ただですら誤解されることがあるんですから!」と即座に否定。会場内は笑いに包まれた。
堤監督作品には個性的なキャラクターが多数登場するが、そうした設定を作るにあたって堤監督は「皆さんが思っている俳優さんのイメージとは真逆のキャラを当てようとしているんです」とのこと。そんな中、堤監督が「でも当麻紗綾は戸田さんと等身大なんじゃない?」と尋ねると、戸田は慌てて「違います、真逆ですよ」と否定。その答えを聞いた堤監督も「いや、冗談。本当にあんなキャラをやらせてすみませんでした」と深々と頭を下げ、会場は笑いに包まれた。
また、いよいよ完結を迎える同シリーズについて、戸田は「連ドラ開始のときは、ちょっと変わった刑事ドラマだと思っていましたが、前作の映画(『劇場版 SPEC~天~』)ぐらいから、ただの刑事ものじゃないんだと感じ、完結編でとんでもない作品なんだって実感しました。胸を張って、わたしにとっての代表作と言えます」と力強くアピールしていた。
戸田同様、ドラマから作品に参加している有村も「ようやく集大成を迎えます。わたしが演じた正汽雅というキャラは、最初小悪魔キャラだと思っていたのですが、本当はものすごく純粋な子なんだとわかり、すてきな役をやらせていただき感謝しています」としみじみと語ると、堤監督も「すごい哲学を持った作品に仕上がった。キャッチコピーにある『全人類の運命』につながる作品です」と作品の出来に自信がある様子だった。
11月に公開される2部作『劇場版SPEC~結~ 漸ノ篇』『劇場版SPEC~結~ 爻ノ篇』で完結を迎える同シリーズ。10月23日には、連続ドラマの前日譚である「SPEC~零(ゼロ)~」が放送されるなど、劇場公開まで「SPEC~祭~」としてさまざまなイベントや企画が開催される。(取材・文:磯部正和)
『劇場版SPEC~結~ 漸ノ篇』は11月1日より、『劇場版SPEC~結~ 爻ノ篇』は11月29日より全国東宝系にて公開