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ほんとにあった殺人・強盗・監禁・冤罪事件!傑作ぞろいの実録犯罪映画たち!-映画秘宝

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表紙は実在する秘宝の女神? 二階堂ふみ!
表紙は実在する秘宝の女神? 二階堂ふみ! - 「映画秘宝」2013年11月号 税込み1,050円 洋泉社

 ある死刑囚の告白を受け、一人のジャーナリストが未解決殺人事件の真相に迫るノンフィクション小説の映画化『凶悪』が公開された。主人公に山田孝之、死刑囚にピエール瀧、殺人の首謀者「先生」にリリー・フランキーを起用し、実際に起きた快楽殺人のてん末を追った本作には、傑作の声も多く上がっている。そこで映画専門雑誌「映画秘宝」では、そんな実際の凶悪事件がテーマの映画を「世界の実録犯罪映画大百科」と題して特集。時に現実を乗り越えんとする強烈な作品群を紹介している。

ほんとに怖い!映画『凶悪』フォトギャラリー

 まず驚かされるのが、実録犯罪映画の製作数の多さ。特集に目を通すと、1980年に新宿駅西口バスターミナルで路線バスが放火され、子どもを含む6人の命が奪われた「新宿西口バス放火事件」を扱った作品だけでも、柄本明が犯人にふんする『生きてみたいもう一度 新宿バス放火事件』をはじめ、少なくとも3本もの作品が存在することが確認できる。

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 また「埼玉愛犬家殺人事件」がベースの『冷たい熱帯魚』や、全米で300人以上の女性を殺害した殺人鬼を描く『ヘンリー』といった連続殺人事件映画、死刑制度廃止の発端となったイギリスの冤罪事件を描く『10番街の殺人』、地下に監禁した少女を、一人の女が息子や近所の若者たちに拷問させ殺害するさまを描く『隣の家の少女』など、犯罪の種類の多さにも驚かされる。

 そして何より衝撃的なのは、これら実録映画が現代も製作され続け、その多くが、強烈な印象を残す傑作にぞろいということだろう。凶悪な事件に顔をしかめながら、興味を持たずにいられない、人間の性を意識させられるようだ。ちなみに欄外には、映画で描かれた犯罪を年代順に並べた年表も掲載されており、『凶悪』をきっかけに実録犯罪映画に興味を持った人々ならば必携の特集となっている。

 そのほか同誌では、江頭2:50が、実際の出来事ならこれだ! とばかりに『Livespire 「劇場版 NHKスペシャル 世界初撮影!深海の超巨大イカ」』を自身の連載で批評。「あいつらがいなくなったら日本は平和になる」とNHKを断罪しつつ「でも、これ観たらさ……もう全員無罪にしてやれよ!」と爆弾発言を交えて絶賛するなど、いかにも秘宝らしい、ギリギリの発言満載の一冊となっている。(編集部・入倉功一)

映画専門雑誌「映画秘宝」11月号は発売中 洋泉社刊 1,050円(税込み)

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