女性器に人面瘡…直木賞候補作を岩佐真悠子の大胆演技で映画化!
女性器に人面瘡(じんめんそう)ができたヒロインの姿を描いた作家・姫野カオルコの直木賞候補作を、岩佐真悠子主演で映画化した『受難』が12月7日に公開されることが決まった。過激でありながらユーモアたっぷりに性と愛の本質を問い掛ける本作で、岩佐はベッドシーンから全裸で疾走するシーンまで大胆に演じ切り、女優魂を見せつけている。
人面瘡とは、奇病、妖怪の一種。体にできた傷が化膿して人の顔のようなものになり、話をしたり、物を食べたりするとされている。『受難』では、修道院生活育ちの汚れなき乙女・フランチェス子(岩佐)が、ある日突然女性器にできた人面瘡を「古賀さん」と名付け、「古賀さん」から罵詈(ばり)雑言を浴びせ掛けられながらも、けなげに共同生活を送るさまが描かれる。
岩佐はフランチェス子役について「いまだかつてこんなにも自分との共通点を見つけられない役はありませんでした。主人公とはほぼ真逆の生き方をしてきたわたし。脚本を読んでいろんな意味で衝撃を受けました!」とコメント。「撮影は本当に手探りで毎日がパニックでした」と振り返るも、「ぜひこの独特の世界観を見ていただきたいです!」と作品の仕上がりに自信を見せている。
メガホンを取った新鋭・吉田良子監督は、そんな岩佐を「驚くほど軽やかにフランチェス子を演じ切り、今までに見たことのない姿でそこにイキイキと存在してくれた」と絶賛。原作者の姫野も「胆を据えて主演してくれた真悠子ちゃん、ありがとう!」と感謝の言葉を送っている。本作で新境地を開いた岩佐の熱演に期待したい。(編集部・市川遥)
映画『受難』は12月7日公開