渡辺謙、山崎豊子さんを追悼…「一度でもご一緒できたことを誇りに思います」
作家・山崎豊子さんが29日未明、心不全のため死去した。88歳。山崎さんの同名小説を実写化した映画『沈まぬ太陽』で主演を務めた俳優の渡辺謙は「一度でもご一緒できたことを誇りに思います」と所属事務所を通じて、追悼コメントを発表した。
渡辺はコメントの中で「世の中の不正や過ちに敢然と立ち向かった人生だったのではないでしょうか。一度でもご一緒できたことを誇りに思います」と心境を吐露すると、「次もやってね!という有り難い言葉をかけてもらったことを忘れません」と山崎さんとの思い出を振り返った。
山崎さんの小説「沈まぬ太陽」は1995年より順次発表された長編。巨大企業に身を置きながらも、自らの信念を貫いた男の姿を描いた。2009年に若松節朗監督により映画化され、渡辺は主人公・恩地を熱演。第33回日本アカデミー賞では12部門でノミネートされ、作品賞、主演男優賞、編集賞を受賞した。(編集部・福田麗)