累計発行部数・国内最高の3億部目前!今や社会現象となった「ワンピース」の魅力を再検証!!
コミックスの累計発行部数が国内最高の3億部目前となるなど、数々の記録を塗り替え、社会現象を巻き起こし続けている「ワンピース」の魅力について、改めて検証した。
映画『ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット』場面写真
1997年に「週刊少年ジャンプ」で連載が始まって以来、最強のメガヒットシリーズとして君臨し続ける「ワンピース」。海賊王を目指すルフィを中心とする麦わらの一味の冒険談は、アニメ・映画・ゲーム化されて大きく広がり、大規模なファンイベントが日本各地で次々と開催。東京・お台場や長崎・ハウステンボスには、彼らの足となる海賊船の実物大まで登場した。また、ルフィが「メンズノンノ」「日経エンタテインメント!」ほか一般誌の表紙を飾るなど、もはやその人気は漫画という2次元の枠を超えている。
2009年公開の劇場版アニメ『ONE PIECE FILM ワンピースフィルム STRONG WORLD』の興行収入が48億円を記録した際には、映画会社・東映の株価が急上昇し、日本経済をも動かすことに。そして、昨年の劇場版最新作『ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット』の興行収入は、遂に歴代最高の68億円を突破。同年度邦画の大ヒット作『テルマエ・ロマエ』『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』の記録を打ち破るという快挙を成し遂げた。
まさに社会現象と呼ぶにふさわしい「ワンピース」人気。その理由は、キャラ立ちメンバーがそろった麦わらの一味のチーム力にある。彼らは、お互いが助け合うことで強くなり、困難を乗り越えていく。権力や報酬といった対価のために助けるのではない。仲間だから助けるのは当たり前なのだ。人間関係の希薄化が問題視される今だからこそ、麦わらの一味の「深いキズナ」が、人々の憧れや共感をかき立てるのだろう。
何者も恐れず、何事にもとらわれず、時には自分以外の誰かのために命懸けで戦いながら、大海原を自由に駆け巡るルフィたち。観る者の琴線を震わせる「ワンピース」旋風は、まだまだ止まりそうにない。(斉藤由紀子)
映画『ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット』は10月12日(土)よる9:00よりWOWOWシネマにて放送 / 14日(月・祝)は劇場版全12作品一挙放送