冨永愛、カール・ラガーフェルドら有名デザイナーとの華麗な交流を明かす
ニューヨーク五番街の超高級デパート、バーグドルフ・グッドマンの魅力に迫るドキュメンタリー映画『ニューヨーク・バーグドルフ 魔法のデパート』の公開記念トークイベントに、モデルの冨永愛が出席し、カール・ラガーフェルドや故アレキサンダー・マックイーンさんら、有名デザイナーたちとの華麗な交流秘話を明かした。
『ニューヨーク・バーグドルフ 魔法のデパート』イベント写真ギャラリー
バーグドルフ・グッドマンは創業112年を数える老舗デパート。格式高い伝統を持ちながら、新たなデザイナーの発掘にも力を入れ、常にファッション界をリードしてきた。本作にはカール・ラガーフェルド、クリスチャン・ルブタン、マーク・ジェイコブス、ジョルジオ・アルマーニらそうそうたるファッションデザイナーたちが登場し、同デパートの魅力を語り尽くしている。
「映画に登場するデザイナーや業界人の顔ぶれがすごい。まるでファッション業界の図鑑ですね」と語り始めた冨永は、「実際、仕事で会うことが多い人たちなので、顔を見ると緊張する」と笑いつつ、「映画で一番最初に登場するカール・ラガーフェルドとは、16歳のとき、恵比寿であったシャネルのショーで初めて会って、気に入っていただいて。モデル仲間もみんないい人と言っている優しいおじさま」と自身のキャリアも交えて語った。
また、数多い交流の中でも、一番印象深いデザイナーは2010年に亡くなったアレキサンダー・マックイーンさんだという冨永。「彼のコレクションの大トリを任されたときに、雪女のイメージで、白い衣装でチューブ状のランウェイを歩いたんだけど、何という世界観を持った人だろうと驚いた。どうしてもトリは愛にやってほしいと言われて、うれしかったですね」と感慨深い表情を見せた。
「やはり日本のデパートとは感覚が違う」と前置きしながら「若いデザイナーが自分の服を店に置いてもらうことが夢であり、目標であるような場所」とバーグドルフを説明した冨永。「デザイナーが命を懸けたコレクションが並ぶ、神聖で魔法のようなデパートがあるということを知ってほしい」とその魅力をアピールしていた。(取材:岸田智)
映画『ニューヨーク・バーグドルフ 魔法のデパート』は10月26日よりBunkamura ル・シネマほかにて公開