ハヤタ隊員、“初代”ウルトラマンとの対面に感激!がっちり抱擁と握手!
第26回東京国際映画祭
人気特撮ドラマ「ウルトラマン」で主人公ハヤタを演じた黒部進と、フジ・アキコ役の桜井浩子、さらに初代ウルトラマンの中で演技をしていた俳優の古谷敏が18日、六本木で行われた「東京国際映画祭 円谷プロ50周年企画」イベントに出席した。
古谷は、新調されたというスーツにおよそ47年ぶりに袖を通し、会見中も「中の人」としてウルトラマン役を全う。登壇したウルトラマンに思わず抱きつき、握手を交わした黒部は、「すごいね。あんた古谷さん? 素晴らしい! いやー本物ですよ。47年前のウルトラマン」と感嘆の声。さらに「ちょっとスーツはきれいになっているけどね」と続けた。
その黒部は現在73歳。初代ウルトラマンへの愛着は人一倍で「当時のスタッフの目のつけどころはすごかった。原爆の話や子どものいじめ問題など(を物語に反映して)、あの頃から真剣に考え、子どもたちに問い掛けている。日本を席巻した作品という意味でも、すごい業績だと思う」と絶賛した。
この日は、同作のブルーレイボックス第2弾の発売を記念し、新規リマスターにより高画質となった「ウルトラマン」から選ばれた3話 (第13話「オイルSOS」、第19話「悪魔はふたたび」、最終話「さらばウルトラマン」)と、未公開映像を上映。「円谷英二監督の下で、無心で仕事していたのを覚えています。今日まで愛され続ける作品になるとは考えもつかなかった。当時はお蔵入りしなければいいなと思いながらやっていた」と振り返った桜井は、「東宝の大きなスクリーンで(『ウルトラマン』を)観ることができるのは感無量です。生きていてよかった」と笑顔を見せた。
会見中は怪獣談議にも花が咲き、黒部が「ダダとピグモンはよかった」と言えば、桜井も「ジャミラとピグモンが好き。ピグモンは赤がとてもかわいかったけど、映像で見るとどこかくすんでいて、それが今回のリマスターで鮮やかによみがえっていてうれしかった」とコメント。また黒部が「あの頃は桜井さんもきれいだった」と語れば、「どういう意味よ」と桜井が突っ込み返すなど、二人はまるで夫婦漫才のようなやりとりを披露し、仲の良さをうかがわせた。(取材・文 名鹿祥史)
「ウルトラマン Blu-ray BOXII」は10月25日発売 価格:1万8,900円(税込み)