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「SPEC」シリーズに「ONE PIECE」「ジョジョ」「童夢」の影響!製作陣が語る誕生秘話

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制作陣が「SPEC」誕生秘話を語る! - 左から今井夏木プロデューサー、堤幸彦監督、植田博樹プロデューサー
制作陣が「SPEC」誕生秘話を語る! - 左から今井夏木プロデューサー、堤幸彦監督、植田博樹プロデューサー

 10月31日、昨年公開された『劇場版 SPEC~天~』とシリーズ完結編の前編『劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 漸(ゼン)ノ篇』のイッキミ上映会&トークショーが行われ、堤幸彦監督、植田博樹プロデューサー、今井夏木プロデューサーが登壇して、ドラマ版を含めた本シリーズの秘話を語った。

『劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 漸(ゼン)ノ篇』フォトギャラリー

 本シリーズについて植田は「そもそも『SPEC』はある作品(の視聴率)で敗北して、堤君と熱海の温泉に行って、露天風呂につかりながら反省会をし、『よし、「ケイゾク」(1999年、TBS系)をもう一度やろう』って言って始まった作品。熱海の露天風呂から生まれたんです」と紹介。堤も「『ケイゾク』しか、もう企画は通らないだろうって話を進めたら主演の2人に断られてしまってね。それで『ケイゾク2』の名で『SPEC』を始めたんです」と懐かしそうに振り返った。

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 植田はシリーズの魅力でもある個性的なスペックホルダー(特殊能力保持者)のアイデアについて「最初は普通の人間のちょっとした能力みたいなものだったけど、中盤からは一目でキャラが濃い人が出てくるのがいいなと思ってそのようにした。コミックの『ONE PIECE』のキャラクターっぽくしたら、と助言をもらったんです」と説明。

 さらに、思い入れのあるキャラクターとして神木隆之介ふんする一十一(ニノマエ ジュウイチ)を挙げると、「『ジョジョの奇妙な冒険』を読んで、俺なら時を止めるザ・ワールドをどう倒すかって考えて、アイデアを膨らませた」と本シリーズがさまざまなコミックからヒントを得て作られたことを明かした。今井もまた、ドラマの第4話に登場する奥貫薫演じる古戸久子について「植田さんに大友克洋の『童夢』を貸してもらって、それを参考にするといいと言われて参考にした」と話していた。

 29日公開の後編に関しては「まだ出来ていない」と堤監督が苦笑いを浮かべながら告白。植田は「公開が延びるかもね」と冗談まじりにコメントしたが、堤監督は「内容はもうやばいんですよ。自分がこういうものを手掛けていたのかって驚くくらい。もちろん、いい意味でね」と作品自体には強い自信を見せていた。(取材・文:名鹿祥史)

『劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 漸(ゼン)ノ篇』は公開中
劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 爻(コウ)ノ篇』は11月29日(金)より全国公開

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