島倉千代子さん死去 享年75歳 「東京だョおっ母さん」映画化の主演など映画出演も多数
「人生いろいろ」などのヒット曲で知られる歌手の島倉千代子さんが、肝臓がんのため亡くなったことが8日、明らかになった。75歳だった。
日本コロムビアによると、島倉さんはかねてより病気療養中だったが、8日の午後12時30分に容体が急変。東京共済病院にて息を引き取ったという。葬儀・告別式は、11月14日の午後1時から東京都青山葬儀所で営まれる。
島倉さんは1938年3月30日生まれの東京都品川区出身。1954年に日本コロムビアと専属契約を結び、翌年「この世の花」でデビュー。同曲は同名映画の主題歌として、大ヒットを記録した。1957年、NHK紅白歌合戦に初出場。1986年までに30年連続出場を果たす。翌1987年は出場を辞退したが、同年発表した「人生いろいろ」も大ヒットを記録した。
映画界においても活躍し、紅白初出場を果たした1957年のヒット曲「東京だョおっ母さん」の映画化作品や、本多猪四郎監督の『東京の人さようなら』などに主演。また『新妻鏡』『太陽に突っ走れ』には本人として出演した。2007年の『ララ、歌は流れる - 中山晋平物語 -』ではナレーションも務めている。
これまでに日本レコード大賞 最優秀歌唱賞をはじめ、日本ジュエリーベストドレッサー賞、ベストジーニスト賞などに輝いたほか、1999年には紫綬褒章を受章した。(編集部・入倉功一)