次世代のシネマ音響ドルビーアトモス日本初上陸!映画の中にいるかのような臨場感
次世代のシネマ音響ドルビーアトモスがついに日本に上陸した。同シネマ音響を日本で初めて導入したTOHOシネマズららぽーと船橋のメインシアターが11月22日のグランドオープンを前に公開され、その脅威の臨場感が明らかになった。
スクリーンも特大サイズ!TOHOシネマズららぽーと船橋フォトギャラリー
ドルビーアトモスのスピーカー配置は、従来の5.1チャンネルのサラウンドスピーカー配置に、新たに天井スピーカーとサブウーファー(超低音域専門のスピーカー)を加え、スクリーンスピーカーとサラウンドスピーカーの数を増やしたもの。劇場で天井を見上げると、スクリーンに垂直に9台のスピーカーがずらっと2列並んでおり圧巻だ。
さらに全てのスピーカーを個別に制御しているため、正確に音を配置し、自然でリアルな音の移動が可能に。これによって観客は、まるで映画の中にいるような異次元の体験をすることができる。
デモンストレーションとして流された映画『パシフィック・リム』の人型巨大兵器「イェーガー」と巨大生命体「KAIJU」のバトルシーンでは、金属がぶつかり合う甲高い音から重低音まで非常に鮮明で、通常のシアターで観たときとは比べものにならない迫力。
また、ドルビーアトモスの効果がより顕著だったのが『ホビット 思いがけない冒険』の主人公ビルボとゴラムが洞窟の湖畔で対峙(たいじ)するシーンだ。洞窟でのビルボとゴラムの声の反響をはじめ、遠くで水滴が落ちる音、コウモリか何かが飛び立つ音まで驚くほどリアルで、本当に自分が洞窟にいるかのように思ってしまうほど。姿を隠したゴラムがビルボの周りをうろつく場面では、さまざまな方向から聞こえるゴラムの声によってビルボの恐怖まで体感できる。
ドルビーラボラトリーズのスチュアート・ボウリング氏によると、ドルビーアトモスを採用して製作された映画は上記の2作品はもちろんのこと、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』『ゼロ・グラビティ』などこの1年半で約85作品。映画館離れが叫ばれて久しいが、この臨場感は絶対にほかでは味わえないもの。映画製作者が意図したそのままの音をぜひ劇場で体感してほしい。
TOHOシネマズららぽーと船橋のメインシアターは、ドルビーアトモスのほか、左右の壁から壁いっぱいに拡大された独自規定のラージスクリーン「TCX」(縦約10メートル、横約19メートル)、光の反射を抑えるためにカラーをダーク系に統一した床、壁、天井、シート、3DシステムはRealDを採用している。また、ドルビーアトモスは2014年3月20日グランドオープンのTOHOシネマズ日本橋にも導入されることが決まっている。(編集部・市川遥)
TOHOシネマズららぽーと船橋は11月22日グランドオープン
オープンを記念して映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』と『パシフィック・リム』を11月22日~28日まで3D版で特別上映 料金:両作品とも特別料金1,000円(3Dメガネを持っていない場合はプラス100円)