浅野忠信と共演したザカリー・リーヴァイが明かす『マイティ・ソー』の続編とは?
テレビドラマ「CHUCK/チャック」で注目を浴びたザカリー・リーヴァイが、新作『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』について語った。
本作は、ロンドンで起きた謎の重力異常を、天文物理学者ジェーン(ナタリー・ポートマン)が調査する過程で、地球の滅亡をもくろむダークエルフのパワーを彼女が宿してしまい、ソー(クリス・ヘムズワース)は彼女を連れ神の世界アスガルドに向かうが、神々にまで被害をもたらしたことで、血のつながらない弟ロキ(トム・ヒドルストン)に助けを求めていくというストーリー。テレビドラマ「ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア」のアラン・テイラーがメガホンを取り、ザカリーはウォリアーズ・スリーの1人、ファンドラルを演じている。
ザカリーは前作にも出演するはずだったそうだ。「前作でファンドラル役のオーディションを受け、ケネス・ブラナー監督のもとキャストされたが、『CHUCK/チャック』のエクストラエピソードの撮影が決定し、同番組と契約していた僕は急きょ降板することになった。ところが、それから2年後に再びこの役をオファーされたんだ。前作ではジョシュ・ダラスがファンドラル役を演じたが、彼はテレビドラマ『ワンス・アポン・ア・タイム』で降板し、不思議なことに彼と今回入れ替わったんだ」と明かした。
撮影過程について「僕の撮影期間は約4か月だったが、僕はその1か月前から乗馬や戦闘のトレーニングに入っていた。ただ、実際には撮影した乗馬のシーンがほとんど映画で描かれていなくて残念だったよ。僕は、西部劇用の乗馬の仕方は知っていたが、この映画で要求された英国流の乗馬の仕方は知らなくて、オリンピックの乗馬スタイルを見て訓練したんだ」と答えた。
浅野忠信(ニックネームはTad)について「Tadは、アメリカではまだそれほど知られていないが、彼は日本ではブラッド・ピットみたいな存在で有名な俳優だ。今作はすでに興行的に成功し、おそらく続編も製作されるから、彼とはまた共演したいね。ウォリアーズ・スリー(ヴォルスタッグ=レイ・スティーヴンソン、ファンドラル、ホーガン=浅野)だけのスピン・オフを製作しても面白いかもね」と語った。
映画は、血のつながらないソーの弟ロキに助けを求める設定と、優れたCGと、脇を固める演技派俳優の演技が、前作に劣らぬ作品に仕上げている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)